犬がお腹を見せるのは「服従」の意味だけじゃない?もしかしたら攻撃サイン!

犬がお腹を見せる画像

犬がお腹を上にしてゴロンと寝転がるしぐさは、「服従のポーズ」として知られていますが、実はそれだけではありません。

犬がヘソ天になる理由は、①服従②遊び③おねだり④メッセージ性のない行動の4つですが、ある研究によるともう一つの説、「相手に対して戦闘的なサイン」を表しているのだというものです。

ここでは犬がお腹を見せる意味を詳しく解説しています。

犬が仰向けになってお腹を見せる、その意味は?

どんな動物でも首には太い血管や神経があり、お腹は皮膚が薄く、どちらも襲われたら命を落とします。

なので本来動物たちは、本能的に急所を守る体勢を取っています。

ですが、あえて犬が仰向けになって急所のお腹を見せることには、いくつかの意味があります。

完全な服従

相手の力を認めて、「攻撃しないで欲しい」というサイン。

この時、犬の耳は平らにし、背中を丸め、しっぽは後ろ足の間に巻き込んで、動きを止めています。

さらに口角をグッとひき、相手から視線をそらすポーズをとります。

これは無用な争いを避けるため、また平和で有効的な関係を築くためであり、無言のサインを出すことによって、相手の緊張をほぐすことが出来るのです。

案外犬とは、平和主義な動物なようですね。

遊びの腹みせ

これは犬同士が遊びに夢中になっている時に見られる行動。

「もっと遊ぼう、遊びたい!」と、自分から不利な体勢を取って、相手を遊びに誘っているんですね。

この時犬はお腹を見せながら、しっぽを振って相手の反応を観察してます。

おねだりの時

例えば犬が、仰向けで寝ている時に飼い主さんがそっと、お腹をなでてくれる、その時の気持ち良い感覚と、お腹を見せる行動を結びつけて記憶した犬は、なでて欲しくなると自発的にお腹を見せるようになります。

また、子犬の頃の「やすらぎ」体験と結びついているかもしれません。

子犬は親に体を舐めて欲しい時、喜んで地面に寝転がりお腹を見せます。

その子たちが成長し、大人になってからは、人間に対して同じように振るまっているのかもしれません。

これは相手を心から信頼し惹かれているからこそ、見せる仕草ですから「服従」は、犬にとって愛情表現でもあると言えます。

特にメッセージ性のない腹みせ

弱点であるお腹を見せるということは、相手を信頼してリラックスしている状態を表しています。

他にも、単に背中がかゆいとか、暑いとか眠いとか…

寝ているうちに、ヘソ天になってる子もいますよね。そんな姿は、飼い主にとって至福のひと時。

戦闘開始のサインかも?

カナダにある2つの大学研究者が行った研究によると、犬がお腹を見せる行動は、「首を噛まれることを防御する行動であったり、相手を攻撃する前の行動のようにも見られた」と発表しました。

調査したのは、1匹の中型犬のメスが、33匹の異なる犬と遊ぶ様子を観察。さらに犬が遊んでいる動画20本を分析して、犬が転がる様子を観察した結果です。

「つまり、寝転がってお腹を出すことが服従を示すなら、小さくて弱い犬の方がその傾向が高くなるはず。

しかし犬たちを観察すると、からだの大きい犬の方が寝転がる傾向が高かった」ことが判明したそうです。

「また寝転がるのが服従なら、犬はその姿勢をもっと長い時間継続すると思う。だが実際に寝転がる時間は短時間で終わる傾向だった。」

結論

犬がお腹を見せる=服従や遊び・おねだり、だけでなく

犬がお腹を見せる=身を守る防御・戦闘サイン、にも当てはまるということです。

飼い主さんの中には、この結論に納得する方もいるかもしれませんね。

犬の仕草や行動には、今まで”定説”とされてきたことが、”実は〇〇だった!”なんてことがたくさんあります。

それはあまりにも人間が、犬のことを勝手に解釈してきただけかもしれません。さらに研究が進むことで、知られざる犬の能力が解明されていくでしょう。

それはそれで楽しみですが、このまま不思議な魅力を持ち合わせたパートナーと暮らしていくのも、なんか悪くないような気もします。

態度で分かる服従サイン

犬の服従サインにはもう1つ、パターンがあります。

  • 態勢を低くくする
  • さかんに舌を出し入れする
  • 相手の顔や空気を舐めまわす
  • 鼻面で相手の鼻をつつく
  • 一瞬相手を見ても、目を細めて、凝視しない
  • 相手が近づいてくると片方の前足を上げる
  • しっぽは垂れたまま
  • わずかに体を左右に揺らす

このような仕草は、争いを避けたい時の積極的な「服従」サイン、といわれますが、意味合い的には、相手を「敬う」気持ちの表れのようです。

それは人間が大切な相手にお礼を言ったり、自己紹介の時にお辞儀をすると言った行動に似ています。

やはり犬とは、平和主義で、無意味な争いを好まない生き物のようですね。だから人間とも、上手くやっていけるのでしょう。

犬の奥の手、争いを避ける高等テクニックとは?

それはあくび。

犬はストレスを感じたり、緊張を紛らわすためにあくびをしますが、本来は人間同様生理学的な場合が多いようです。

あくびをすることで脳に大量の酸素を送り込み、目を覚ます働きがあります。また犬も人間同様、疲れていたり退屈すると、自然とあくびをするものです。

ですが犬同士の信号として、あくびを「和解のメッセージ・争いを避けるテクニック」として使うことがあるようです。

あくびをすることで、相手に争う気持ちのないことを知らせ、相手の気持ちを静めるのです。ここまでくると、犬としてもちょっとした高等テクニックになる訳ですね。

犬同士、険悪なムードになった時、あくびで相手をなだめることができるなら、これほど平和的な解決策はありませんね。

人間同様、犬にも個体差があって、どの犬も同じ行動をとるとは限りません。

「この行動だから、今この犬はこんな状態」と決めつけることは出来ません。

また私たちが解釈している愛犬の行動は、本当に正しいと言い切れるでしょうか?それとも、いろんな情報に惑わされ、間違った理解をしているかもしれません。

ですが確信して言えることは…

もしあなたの愛犬があなたの側でちいさくなって、しかもお腹を見せてくれたら、それはあなたのことを尊敬しているしるしです。

「私はあなたより小さな存在で、可愛がってください」という犬からのサインに違いありません。

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