これまでに犬・猫・トラに、新型コロナウイルスの感染事例が報告されていますが今後、ペットにどのような影響が出るかは分かっていません。
万が一飼い主がコロナに感染しても犬にうつる可能性は低いですが、ただ言えることは、まず飼い主がコロナに感染しないこと大切です。
ここでは新型コロナウイルスと犬に関する、最新情報をまとめています。
目次
人間からペットへ新型コロナウイルスは感染する!
2020年2月までは、「新型コロナウイルスが犬猫を含むペットに感染したという報告は一切ありませんので、心配はかなり小さいと考えられる」とされてましたが、その後いくつかの感染が確認されています。
ペット・動物への感染
【動物への感染事例・1】
香港で新型コロナウイルスに感染した人が飼育している犬から、コロナウイルスの弱い陽性反応が見られ、そのご陰性になった。
この犬はその間、何の症状を出していませんでした。
【動物への感染事例・2】
2020年3月27日、ベルギーで猫の感染が確認されました。
この猫には下痢や嘔吐、呼吸困難などの症状がみられ、その後回復したとされています。
【動物への感染事例・3】
2020年3月31日、香港で猫への感染を確認。この猫は何の症状もなかったとのことです。
【動物への感染事例・4】
2020年4月5日、ニューヨークのブロンクス動物園でトラが新型コロナウイルスに感染したとの報告があります。
このトラは飼育員から感染したのではなかとみられ、ほかにも数頭の大型ネコ科動物が感染した可能性があるとして、調査が続けられています。
【最新・動物への感染事例】
2020年4月22日現在
ニューヨーク州のブロンクス動物園では、1人のスタッフが新型コロナウイルスに感染後、8頭のトラとライオンに陽性反応があったことが発表されました。
さらに米濃務省と米疾病予防管理センターによると、ペットとして飼われている2匹の猫が新型コロナウイルスに感染していたことを確認しています。
動物への感染ってどうやって?
ネコ科の動物が人のくしゃみやセキなどによる飛沫から、感染する可能性が高いことが分かっています。
また中国で行われた実験によると、新型ウイルスは猫から猫へ感染するとの報告もあるようですが、現時点で世界の研究機関において、十分な根拠がない(不確かな情報)と考えられています。
在宅でペットと過ごす時間が多い中、様々な情報がありますが、まずは私たち飼い主が落ち着いた対応をとることが大切です。そして何より、飼い主が新型コロナウイルスに感染しないことが、ペットを守るためにも最重要なこと。
犬の散歩や運動に制限はありませんが、できるだけ人込みを避けたルートを選び、犬と通行人との濃厚接触を避けるなどして、感染対策していきましょう。
これからもペットへの感染は広まる?
東京都獣医師会によると
現時点では、本会を含め、世界の多くの専門家たちは伴侶動物を日常的に検査する必要はないと考えています。
次々に新しい情報が発信されている現時点でも、新型コロナウイルス感染症はヒトからヒトへ感染する病気であり、ヒトからペットに感染した(ペットからウイルスが検出された)としても、さらにペットが人に病気を移す可能性は限りなく低いだろうと、世界中の多くの専門家も含めて考えています。
つまり、これからもコロナウイルスの感染は、ヒトからヒトへの感染が中心となり、ヒトからペットへの感染リスクは低いと考えられているようです。
また感染が広がる中で、ペットがくしゃみをしたりセキをするようになった、元気がないなどの症状から「コロナに感染したのでは?」と心配する方も少なくないようです。
これに関しては
ご自身が感染者でない限り、ペットへの感染を心配する必要性は少ないと考えられます。
もしペットへの感染が心配なであるなら、人込みに連れて行かないようにして、できるだけ感染のリスクを減らすよう注意して生活します。
新型コロナウイルスに感染した人とペットが濃厚に接触したことが分かっていて、その後ペットの体調が悪くなった、という場合には、かかりつけの動物病院に電話をしてください。
ペットを動物病院に連れていく前には必ず事前に連絡を入れてください。
日本では今のところ、ペットへの感染報告はありませんが、検査自体できるかどうかもわかりません。万が一ペットにコロナ感染の疑いがある場合は、必ず動物病院へ連絡してみてください。
#StayAnicomプロジェクトが画期的!無償預かりシステム
「#StayAnicom」プロジェクトとは、アニコム損保を子会社に持つ「アニコムホールディングス株式会社」が始めた画期的な活動。
「無償預かりシステム」はペット保険未加入者でも可能!
「困ったら、アニコムにステイしてほしい」という思いから、新型コロナに感染した飼い主さんが利用できるサービスです。
新型コロナウイルスに感染した飼い主さんが、入院や隔離されている間、飼育しているペットを、アニコムが保有する施設の一部を開放し、無償で預かってくれるシステム。
預かっている期間は、アニコムの獣医師を中心に、アニコムの社員さんたちがケアをしてくれるそうです。
これは誰でもサービスを受けることができ、「アニコム保険の加入者に限る」というものではないという点が、画期的!
利用できる条件としては
「新型コロナウイルスに感染し、入院や隔離処理されてる飼い主であること」のみ。
ただし唯一必要な条件として
「申し込み後、ペットの引き渡しの時に感染を避けるため、感染者以外の誰かがペットを連れていくこと」
まずは東京近郊にある施設からスタートして、状況によって地域を拡散していく予定もあるそうです。
#StayAnicomペットお預かり希望者用フォームは
https://service.anicom.co.jp/form/pub/anicompr/stayanicom
電話でのお問い合わせ、受付はしていないので、希望者は上記のURLからお申込みしてください。
また拡散にもご協力を!
以下のアドレスをシェアする時は「#stayanicom」をつけてほしいとのこと。
Twitter:https://twitter.com/anicom_inc
Instagram:https://www.instagram.com/anicom8256/
Facebook:https://www.facebook.com/anicomgroup/
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飼い主が新型コロナウイルスに感染したらペットはどうする?
万が一に備え飼い主さんは自分、あるいは家族が感染したとき、ペットの世話をどうするか対策を考えておくと良いかもしれません。
ひとりでペットの面倒をみている場合
新型コロナウイルスに感染した場合、直接ペットと接触することは避けるべきですが、自分以外世話する人がいない場合は、マスクや手袋などを使用して接する必要があります。
外出ができない状態で、ペットに必要なフードや用品がなくならないよう、非常用としても使えるよう、備蓄しておくと安心です。
家族に感染者がいる場合
ペットの体表にウイルスが付着しないよう、療養中の方がいる部屋にペットを出入りさせないようにしてください。
感染した方がいつから菌を保有していたか分かりませんので、まずはペットをシャンプーしましょう。
この時もマスク・手袋・エプロン・ゴーグルなどを使い、お湯の出を弱くして、毛に当たったお湯が自分や周囲に飛び散らないよう気をつけてください。
シャンプー後は浴室などをきれいに除菌し、使用後のタオルは他のものとは別に洗濯しましょう。
次に、ペットが感染した人の使ったマスクやリネン類に接触しないようにすること。
ペットの体表などに付着したウイルスを介して、家庭内外に感染が広がらないよう、細心の注意が必要です。
感染した方のペットを他に預ける場合
軽症であっても感染した方、あるいは感染した方と濃厚接触した方が預け先に出向くことは避けましょう。
預かる側の方は、マスク・手袋・エプロン・メガネなどを使用。
キャリーボックスに入れても連れてきてもらい、できれば預かる側で用意したボックスに入れ替え、用意します。
用意するのが難しいなら、預かるキャリーボックスをきれいに消毒し、上記の方法でペットをシャンプーしてください。
預かった後は消毒した場所で、14日ほど隔離するのが望ましいといわれています。
部屋の空気を除菌するなら、加湿器にも使えるこちらが便利。
また日ごろの除菌と消臭にはこちら