犬が突然なんの前触れもなく、「フガフガ・ブーブー」と豚のような鳴き声?をしたら、それは逆くしゃみと呼ばれる症状かもしれません。中には「逆しゃっくり」と勘違いしてる方もいるようですが、正式には「逆くしゃみ」です。
症状自体は発作と呼ぶほど、重篤なものではありませんが、飼い主としては心配ですね。
ここでは「逆くしゃみ」に関する症状や対処法を、映像を交えて分かりやすく解説します。
逆くしゃみの症状
犬が起こす「逆くしゃみ」とは、鼻から息を連続的に激しく吸い込む症状で、「フガフガ・ブーブー」といった鳴き声?と一緒に起こります。
YouTubeの映像で確認してみましょう。
(引用元:YouTube 音が出ます)
症状の特徴としては
- 口を閉じて鼻から息を激しく吸い込む様子
- 突然始まり、10秒~1分ほどの短い時間、継続する
- 症状は自然に収まり、その後はケロッとしている
短時間とはいえ激しい症状に見えますが、本犬にとっては特に苦しいものではないようです。
また「逆くしゃみ」は、何らかの症状であるとか、病気によるものではないため、治療の必要もないとされています。
推定範囲では、約1~2割程度の犬にこの症状があり、小型犬や短頭種などに良く見られるといわれますが、動画のようにキャバリアやレトリバー、ミニチュア・ダックスフンドなどでも症状が出る子もいます。
我が家でも2頭のミニチュア・ダックスフンドがいますが、時々老犬の方にこの症状が現れますね。とはいえ、老犬だからということではなく、子犬でも逆くしゃみは起こるようです。
原因と対処法
原因は特に解明されていませんが、くしゃみのように鼻水やアレルゲン、ほこりなどによるものと考えられています。
日頃の対処法
「逆くしゃみ」は、特に病気との関連性がないことから、ほとんど研究すらされてないようです。
なので予防のための手段もありませんし、発作が起きても見守るしかありません。
ですが少しでも早く、症状を終わらせてあげたいときは、唾を飲み込むのが有効的とされているので、次のような方法があります。
- 鼻に息を吹きかけてみる
- 鼻を軽く手で押さえ、胸元などを撫でてあげる
またYouTubeにも、簡単に逆くしゃみを抑える方法がアップされています。
(引用元:YouTube 音が出ます)
またほかにも、ツボを刺激する方法もあるようです。
(引用元:YouTube 音が出ます)
頻繁に起きるなら動物病院へ
「逆くしゃみ」は病気によるものではないとされますが、1日にあまりにも頻繁に症状がみられるときは、念のため病院で受診するのが良いかもしれません。
場合によっては遺物や何らかの炎症が刺激となって、逆くしゃみを起こしているかもしれないからです。
この時、できれば症状の動画を撮影して、先生に見てもらいましょう。病院で症状が出るとは限りませんし、言葉で説明するのも難しいですからね。
私も今まで、老犬の苦しそうな症状を見てきて、最近になってこれが「逆くしゃみ」だと知りました。
この症状はおもに、横隔膜の痙攣がきっかけで起きるしゃっくりのようなものらしく、なので「逆しゃっくり」と勘違いする人もいるようですね。
また愛犬の症状が本当に「逆くしゃみ」なのか、飼い主さんが判断するのが難しいこともあります。
ネットで検索すると、いくつもの参考動画を見ることができますので、愛犬の症状と見比べて、「ちょっと違うかも?」と思ったら早めに病院で相談しましょう。
注意すること
愛犬に症状が現れたら、しっかり観察しましょう。
逆くしゃみの鳴き声に似てても、「ガーガー」とか「ケッケッ」といった咳をしていたら、何らかの病気が原因かもしれません。
もしかしたら、てんかんの発作かもしれませんので、よく観察するのは重要です。
「逆くしゃみ」は症状が激しく見えて、飼い主としてはとても心配になりますが、何らかの重い病気が関係する可能性は低いようです。
とはいえ、安易に判断するのもいけませんので
- 「逆くしゃみ」について良く知っておく
- 動画などで症状を把握する
- 症状が出たらしっかり観察
- 頻繁に起きるようなら病院で相談する
を心がけていきましょう。